第5回かまくらブックフェスタ無事終了しました。

連休の2日間、秋の雨が通り過ぎた瞬間もありましたが、大勢のお客様にいらしていただきました。さまざまな木々や草花たち、庭の脇を通り過ぎる江ノ電の音、古い木の家具の上に置かれた書物たち、人々の話す声とコーヒーの香り……。皆様をお迎えする主催者の役割も忘れてしまいそうな、ぜいたくな時間でした。
トークイベントも、それぞれに充実したものとなりました。1日目の「俳句場外乱闘!?」では、長嶋有さんと佐藤文香さんの息のあった掛け合いが、何度も何度も笑いの渦をわきおこしつつ、他では味わえない俳句の楽しさへと誘ってくださいました。終了後のサイン会でもずっと、長嶋さん、佐藤さん、お客様の笑顔が続いていたのが印象的でした。
2日目の「本の美しさとはなにか」は、郡淳一郎さんと平出隆さんの静かな語りから溢れ出てしまう本への思いに包み込まれるような豊かな時間でした。平出さんが14歳、15歳のときにつくった書物の写真、編集者時代の裏話なども出て、客席におられた本のことをよく知る方々、さまざまな立場で本を職業となさっている方々さえもが驚きや感嘆の唸り声を上げる瞬間も何度かありました。
ご来場くださった皆さま、出展してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
このブックフェスタで、人の手から人の手へと渡された書物たちが、いつまでも幸福でありますように。