出展社ご紹介:牛若丸

かまくらブックフェスタ」まで、あと2週間となりました。これから会期まで、出展のかたがたをご紹介していきたいと思います。

まずは、「牛若丸」。ブックデザイナーであり、デザイン論等の著書もたくさんお持ちの松田行正さんが主宰する「ミニ出版社」です。牛若丸から出ている本はすべて、松田さんの企画・編集・デザインによるもので、松田さんご自身が執筆を手がけているものもあります。
牛若丸の本は、もちろんどれもとても美しいものばかりですが、こちらを威圧するような美しさとはちょっとちがって、手にとれば「わーっ」と歓声があがり、あちこちめくったり、ひっくり返したり、眺め回し、触りまくってしまうような楽しさをもっています。「明るい玩具」がモットーとおっしゃる通りの本たち、しかも、毎回アイディアを変えながらこんなに長く出し続けておられるのですから、おどろくばかりです。

昨年出版された本、ブックフェスタでは初お目見えになる「POWERS OF TWO」をご紹介いただきました。ぜひ会場で、お手にとってご覧ください。

POWERS OF TWO(2015)
イームズ夫妻で有名な『パワーズ・オブ・テン』に倣ってつくった「2」版です。2の0乗から2の102乗まで並べています。2の0乗は「1」ですが、その「1」を1枚の紙と想定し、0.16ミリの厚さを持つ1枚の紙が積み上げられて宇宙にまで行く、というコンセプトの本です。