出展者のご紹介/港の人について



かまくらブックフェスタは、いよいよ明日スタートします。出展者のうち最後にご紹介するのは、今回のかまくらブックフェスタを企画した、鎌倉の出版社・港の人のこと。

私たち港の人は、1997年4月に創立し、現在は、海岸から歩いて10分ほどの由比ガ浜通りに面した静かな場所で、日々書物作りに励んでいます。出版社としては少し変わった「港の人」という社名は、縁の深かった詩人、北村太郎さんの詩集『港の人』からいただきました。詩や文学を中心とした一般書と、日本語学、教育学などの学術図書を手がけています。

港の人のブースでは、谷川俊太郎さんが翻訳を手がけた、マーシャ・ブラウンの写真絵本(復刊)『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』や、「四月と十月」と協力して刊行する〈四月と十月文庫〉シリーズの第1弾『えびな書店店主の記』(蝦名則著)と第2弾『ホロホロチョウのよる』(ミロコマチコ著)、北村太郎さんの思い出をつづったエッセイ集『珈琲とエクレアと詩人』(橋口幸子著)、そして、書肆くさびら堂主人の飯沢耕太郎さんが珠玉のきのこ文学を集めたアンソロジー本『きのこ文学名作選』(*残りわずか)など、新刊や話題の書を中心に販売します。

その他、弊社と縁の深い詩人・北村太郎さんの本や、地元鎌倉の作家さんによる本、活版印刷による詩集や歌集なども販売します。印刷やデザインにもこだわった本をいろいろとご紹介したいと思います。ぜひ手に取って楽しんでもらいたいです。

第1回かまくらブックフェスタのテーマ「鎌倉、ことば、活版印刷」は、港の人の出版活動におけるテーマでもあります。出版の中心地・都内からは少し離れた、歴史のある「鎌倉」という街で出版社を営むこと。詩や短歌、文学、そして日本語学など、「ことば」を大切にした本作りを続けていくこと。そして一昨年から始めた「活版印刷」による詩集の制作。私たちのふだんの出版活動のなかで大事にしてきたことを、かまくらブックフェスタという本のお祭りを通じて、もう一度考えてみたいと思います。


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