第1会場の出展者/ECRIT(エクリ)


かまくらブックフェスタまであと1カ月を切りました。これから少しずつ出展者の方々を紹介していきたいと思います。まずは、第1会場(KAYA)出展者のなかから、今年新たに参加していただくECRIT(エクリ)さんをご紹介します。

ECRIT エクリ

エクリは詩画集を中心に出版活動をしています。近年はアルセーニイ・タルコフスキー(映画監督アンドレイ・タルコフスキーの父)詩集『白い、白い日』(写真:鈴木理策)、ロベール・クートラス作品集『僕の夜』などを上梓。『空と樹と』『樹と言葉』に続き、三冊目となる樹の本『木々の戦い』(ウエールズの吟遊詩人タリエシン作)を準備中。ブックフェスタ会場で予約を受け付けます。


私がエクリという出版社を知ったのは、アルセーニイ・タルコフスキー詩集『白い、白い日』(写真:鈴木理策)がきっかけでした。書店の棚のなかで静かな輝きをはなっていたこの本の美しさに、ハッと目を引きつけられました。息子の映画監督・アンドレイ・タルコフスキーの映画のなかでも朗読された、父アルセーニイの詩集。厳選された詩作品と鈴木理策さんとの写真とが響き合う、贅沢な1冊です。

エクリは、編集者の須山実さんが主催する出版社。また刊行書籍のほとんどのデザインを、デザイナーの須山悠里さんが手がけています。

他の出版物に、ロベール・クートラス作品集『僕の夜 Mes Nuits』、高知県立牧野植物園「樹と言葉 展」記念書籍『樹と言葉』、長田弘さんの詩と日高理恵子の画とからなる 『空と樹と』、宇野亜喜良作品集『サロメ L'amour la mort』など。どれも、詩と絵(写真)が呼応し合う、美しく贅沢な本たちです。

かまくらブックフェスタは、エクリの本が一堂に揃う貴重な機会になると思います。これを機に、ぜひそのすばらしい本作りに触れてみてください。


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