第1会場の出展者/医学書院


第1会場出展者のうち、今年新たに出展していただくのは計3社。今回は医学書院さんをご紹介します。

医学書

本郷にある医学・看護の専門出版社です。今回は六車由実さんの『驚きの介護民俗学』や熊谷晋一郎さんの『リハビリの夜』、田村尚子さんの『ソローニュの森』などの〈シリーズ ケアをひらく〉を中心に、知られざる「ケア」の世界を紹介する、読んでドキドキな本を販売します(「かるた」もあります!)。深くて身近なケアの世界に、ぜひハマってください。


1944年創業(1950年・医学書院と改称)ということで、かまくらブックフェスタ出展者のなかでは最も老舗の出版社さんです。「医学・看護の専門出版社」ということで何となく硬い出版社というイメージのあるかもしれませんが、医学書院さんには、医学的な視点からだけでなく、広く一般の人に読んで欲しい本がたくさんあります。最近では、平川克美さんが父親の介護についてつづった『俺に似たひと』が話題となりました。

なかでもおすすめなのは、今回出品していただく〈シリーズ ケアをひらく〉。「「科学性」「専門性」「主体性」といったことばだけでは語りきれない地点から《ケア》の世界を探る」ことを目的に始めたシリーズで、内田樹さん、上野千鶴子さん、中井久夫さんなど、豪華な執筆陣が並んでいます。『逝かない身体』(川口有美子著)は大宅壮一ノンフィクション賞、『リハビリの夜』(熊谷晋一郎著)は新潮ドキュメント賞にも選ばれています。

シリーズ最新作『ソローニュの森』(田村尚子)は、思想家フェリックス・ガタリが終生関わったことで知られる、フランスのラ・ボルド精神病院を撮影した写真集。病院に生きる人々の姿、そこに流れる時間を映し出した本書は、ブックデザインをcozfish(祖父江慎+小川あずさ)が手がけ、ページをめくるだけで胸がときめくような一冊となっています。

医学書院で、アノニマ・ブックスタジオが主催する本好きのためのブックフェア「BOOK MARKET」にも、何度か出展されています。この「BOOK MARKET」で医学書院さんのブースを見たのがきっかけとなり、今回の出展をお願いすることとなりました。

造本にもこだわった本ばかりです。知られざる「ケア」の世界を紹介する本たちに、ぜひ触れてみてください。


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