第1会場の出展者/サウダージ・ブックス




サウダージ・ブックス

本のある世界ではなく、本のない世界とのつながりが大切だ。饒舌になることよりも、寡黙に耳をすませることが大切だ。時には書物から遠く離れること、書物を思い切って放擲すること。情報文化のなかで、じっと冬眠すること。そうすることで、極小の、野性の本をゆっくりと編むこと。風を友だちにすること。島々を歩いて、手づくりした本を、未来の懐かしい人に届けること。出会った人とともに、ちいさな歌をうたうこと。


サウダージ・ブックスは、《旅と詩》をテーマにする非営利のスモール・プレス。2008年4月から2011年2月まで、三浦半島の秋谷にて、海山のあいだの図書室+談話室「秋谷ブック・サロン」を運営していましたが、2012年の4月より香川県の豊島に移転することになりました。

サウダージ・ブックスと私たち港の人は、同じ湘南地域で出版活動を行う者同士として出会いました。サウダージ・ブックスが制作し、港の人が発行元となり『ブラジルから遠く離れて 1935-2000』という本を一緒につくって以来、姜信子『はじまれ 犀の角問わず語り』まで、協力して本作りを続けています。

かまくらブックフェスタでは、港の人のブース内にてサウダージ・ブックスの本を販売します。独自の活動でいつも私たちを驚かせてくれるサウダージ・ブックス。小さな規模で出版活動をすることの意味やおもしろさを教えてくれる出版者です。


サウダージ・ブックスの本(販売)

・『はじまれ 犀の角問わず語り』
 姜信子 著(発行 港の人)
・『ブラジルから遠く離れて 1935-2000 クロード・レヴィ=ストロースのかたわらで』
 今福龍太+サウダージ・ブックス 編著(発行 港の人)
・『石都奇譚集 ストーンタウン・ストーリーズ』
 飯沢耕太郎 著(発行 港の人)
・叢書 郡島詩人の十字路『マイケル・ハートネット+川満信一 詩選』
 今福龍太 編(発行・発売 サウダージ・ブックス) 
・叢書 郡島詩人の十字路『アルフレッド・アルテアーガ+高良勉 詩選』
  今福龍太 編(発行・発売 サウダージ・ブックス)


サウダージ・ブックスHPはこちら