出展者のご紹介/ナナロク社について



『僕はこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』
谷川俊太郎/山田馨)



詩や写真集を刊行する出版社、ナナロク社のご紹介です。少し不思議な名前ですが、1976年生まれの2人で立ち上げた出版社だから「ナナロク」なのだそうです。働く人たちはもちろん、2008年創業の、まだ若い出版社です。いわゆる「小出版社」のなかでも、話題の本を次々につくり、注目を集めています。

ナナロク社の本でいまもっとも話題となっているのが、川島小鳥さんの写真集『未来ちゃん』。ふしぎな魅力の女の子「未来ちゃん」の一年間を撮りおろした、傑作写真集です。ブックデザインを手がけたのは、人気デザイナー祖父江慎さん。インパクトのある表紙の写真と、写真の束をそのまま本にしたようなデザインが魅力です。書店などでこの本を見かけたことのある人はたくさんいるのではないでしょうか。本当にいま一番注目を集めている写真集だと思います。

その他、ナナロク社では詩集や詩に関する本もたくさん手がけています。谷川俊太郎さんの対談集『僕はこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(谷川俊太郎/山田馨)、写真詩集『生きる』(詩・谷川俊太郎/写真・松本美枝子)、詩集『人に優しく』(御徒町凧)など、話題の本が揃っています。

ナナロク社の本はどれもデザインにも凝っていて、見ているだけでも楽しくなる本ばかりです。『僕はこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(谷川俊太郎/山田馨)も、谷川俊太郎さんの詩人としての軌跡をその作品とともに語った対談集で、本文736ページのハードカバーという、一瞬ひるんでしまいそうな充実した内容ですが、文字だけを使った装幀がとてもおしゃれで、手に取ってみようかなという気にさせてくれます。

第1回かまくらブックフェスタのテーマは「鎌倉、ことば、活版印刷」。今回声をかけた出展者の人たちは、みなさん「ことば」を大切にした本を手がける方々です。なかでもナナロク社は、詩集を手がける出版社として、ブックデザインにもこだわったすてきな本を紹介してくれると思います。私たち港の人も同じ詩集をつくる出版社として、どんな本が並ぶのか、とても楽しみです。


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未来ちゃん

未来ちゃん