出展者ご紹介:牛若丸

牛若丸は、ブックデザイナー・松田行正さんが主宰する出版社。「本は明るいおもちゃ」とおっしゃるその言葉通り、手にとると気持ちがはずむような本ばかりを出していらっしゃいます。1冊ごとに、さまざまな仕掛けをこらした本は、印刷や用紙や製本、さまざまなテクニックに精通しておられるからこそ実現可能なものばかり。松田さんは、今年はご自身の著作として『デザインってなんだろ?』『RED ヒトラーのデザイン』も出されています。
牛若丸は、かまくらブックフェスタには第3回から参加してくださっていますが、今回の新作はビートルズの本です。ぜひ会場で、実物をご覧になってください。

GET BACK… NAKED
1969年、ビートルズが揺れた21日間

 2016年は、ビートルズ解散から46年目。解散のカウントダウンとなった、1969年1月に行われたゲット・バック・セッションの詳細を、ビートルズ道をまい進する藤本国彦さんが語ります。巻末付録として、松田行正による「ビートルズのジャケット・デザインの分析」、杉本聖士+あやこるによるマンガ「女子高生 放課後ロンリー・ハーツ・クラブ」も。
 造本コンセプトは「歪んだホワイト・アルバム」。ビートルズの「ホワイト・アルバム」は、ビートルズ各人のスタンド・プレーでできたアルバムでしたので、グループ崩壊の序章はこのときから。その意味を込めて、「不揃いで歪んだ」本にしたくなりました。あたかも適当に折ったかのようにページがばらばらになっている製本方法を採用。