出展者ご紹介:群像社

3年前、群像社がブックフェスタに初めて参加くださったとき、「じつは群像社のファンなのです」「若いころから、群像社にはお世話になってるんです」と、群像社目当てでブックフェスタを訪れて来てくださったかたが何人か現れました。また、そのときちょうど、アレクシエーヴィッチがノーベル文学賞を受賞し、群像社の名前がにわかにクローズアップという出来事もあり、創立は1980年というこの出版社が積み重ねてきたものの大きさを改めて実感させられたのでした。
いま、たったひとりでこの群像社を切り盛りするのは、島田進矢さん。島田さんのメッセージをご紹介します。

チラシで弱気な予告をした榎本武揚をめぐる初の歴史外交小説は、案の定、刊行が間に合わないことがこの段階ではっきりしました。今回の最新刊はロシアの詩人を代表するアフマートヴァの小社2冊目の詩集『レクイエム』になります。
昨年重版(!)した1冊目の『アフマートヴァ詩集〜白い群れ・主の年』も並べます。

榎本武揚の本が間に合うかも、と書いておられたブックフェスタのチラシによると、ひとりで全4巻のロシア語辞書を編んだというダーリの評伝『言葉に命を』や写真集『サハリン逍遥』などの新刊も持ってきてくださるとのこと。
ロシアもロシア文学も、奥が深すぎてなかなか近づけないようにも思えますが、島田さんはきっと、初心者にも気さくにいろんなことを教えてくださるはず。ブックフェスタが、きっかけの場になれば嬉しいです。