トークイベント「長嶋有×佐藤文香 俳句場外乱闘!?」

ブックフェスタ会期中、両日それぞれのトークイベントをおこないますが、第1日目、10月10日におこなわれる「長嶋有×佐藤文香 俳句場外乱闘!?」について、ご紹介します。
佐藤文香さんは、昨年港の人より第2句集『君に目があり見開かれ』を出してくださった若手俳人。高校生に俳句を教えたり、俳句の雑誌の編集人をつとめたり、俳句講座の講師をしたり活躍中、ど素人にも親切に俳句の楽しさを教えてくださる(でも、本気で俳人になろうとしている人には厳しいらしいです)、おしゃれでかわいい女性です。
そして長嶋有さんは、もちろん芥川賞作家でもありますが、小説家になる前から、ネットや同人誌で俳句を書いてきた俳人でもあります。昨年、ふらんす堂より「春のお辞儀」という20年の句作の集大成にしてデビュー句集を刊行されました。何句か引用します。

ポメラニアンすごい不倫の話きく

海にさかなガンジス川に女の子

車はカー馬鹿は馬鹿なり恋は春

英会話ペラペラなので巴里へ行く

としまえん秋という短きものよ

長嶋さんの俳句の世界が垣間見えたでしょうか。俳人の人たちも、おもしろがる、不思議がる、独特な世界。
俳句雑誌「クプラス」第2号では、佐藤さんが聞き手のひとりになって、長嶋さんにインタビューしています。しょっぱなから一同大爆笑の楽しいインタビューですが、そこから、長嶋さんの発言を引用します。

ツイッターで句集(「春のお辞儀」)の感想見てたら、「爆笑」みたいなさ。結局、大ウケ俳人か、褒め言葉が爆笑って…。でもそれはそれで嬉しいわけ。繰り出した言葉が有効に作用したならよかった、と。大きく、俳句って面白いなっていう文化のなかに、自分はいる気がして。俳句だからできる面白さがあるんだ、っていうことの仲間にはなってる。それが、文人俳句みたいに言われるんでも御の字でね。

俳句についての対談というと、想像がつきにくいかもしれませんが、俳句の知識ゼロのかた大歓迎です。俳句で爆笑するという、稀有な体験ができるかもしれませんよ。


奇しくも同じ黄色い表紙で揃いましたが、長嶋有さんの「春のお辞儀」は表紙が黄色と灰色、ふたつのバージョンがあるそうです。

トークイベント会場は、ブックフェスタ会場から徒歩30秒の由比ヶ浜公会堂です。開場は14時、開演は14時半。入場料は1000円です。おふたりの句集も販売いたします。
ご予約は港の人へご連絡ください。たらば書房、ブックスモブロ、MODERATO ROASTING COFFEEでチケット販売もおこなっています。

長嶋有公式サイト  http://www.n-yu.com
佐藤文香さんブログ「さとうあやかとボク。」  http://satoayakatoboku.blogspot.jp